【5月30日 AFP】浅瀬でサメに襲われる可能性が高い日の条件は「8月・新月・日曜日」との研究結果を、本格的な海水浴シーズンを前に米フロリダ大(University of Florida)が27日、発表した。

 サメの襲撃を研究しているフロリダ大の「International Shark Attack File」(ISAF)の責任者、ジョージ・バージス(George Burgess)氏によると、サメの襲撃件数が最も多かったのは新月のときで、次に多かったのは満月のときだった。新月と満月の時期は月の引力が潮の干満に最も強く作用する。バージェス氏は、「月の満ち欠けが、サメのエサとなる魚の行動や生殖パターンに影響を及ぼしているのだろう」と述べた。

 また、サメの襲撃が最も多かった月は8月で、最も多い曜日は日曜日だった。バージェス氏は、8月や日曜日に海水浴客が増えることが原因だと説明した。専門家によると、サメは、水の中で手足をバタバタとさせる人をエサだと判断して突進する習性があるという。また、白黒の水着を着ている若いサーファーが最も襲われやすいという。

 研究結果は、「世界のサメ襲撃の中心地」として知られる米フロリダ(Florida)州ボルシア(Volusia)郡の50年間にわたる統計や観察からまとめられた。ボルシア郡一帯には強い波が押し寄せる海岸が多く、サーファーたちとともに乱流の中でエサを探す習性のあるサメも多く集まる。1996~2008年に起きた世界のサメ襲撃のうち、5件に1件がこの一帯で発生している。(c)AFP/Juan Castro Olivera