光をあてると金属から半導体に、東大教授らが新物質を発見
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【5月25日 AFP】東京大学(University of Tokyo)の研究チームが24日、光をあてることで金属と半導体の状態を行き来する新種の金属酸化物を発見したと発表した。安価で記憶容量が大きい新しい光ディスクの開発につながる可能性がある。
研究を主導した大越慎一(Shin-ichi Ohkoshi)教授によると、この物質は酸化チタンの一種ラムダ型五酸化三チタン。この物質のナノ結晶(粒径5~20ナノメートル程度)に室温で光を照射すると、金属の性質を持つ黒色の状態と、半導体の性質を持つ茶色の状態の間を行き来させられることが分かった。
最も小さな粒径のものを使えば、記憶容量がブルーレイディスクの1000倍を超える新しい光ディスクを作れる可能性があるという。
酸化チタンの市場価格は、現在ブルーレイディスクやDVDに使われているゲルマニウム・アンチモン・テルルなどのレアメタル(希少金属)の100分の1程度と安価なことから、コスト面でも有望だと大越教授は話している。
研究成果は英科学雑誌ネイチャー・ケミストリー(Nature Chemistry)のオンライン速報版に掲載された。(c)AFP
研究を主導した大越慎一(Shin-ichi Ohkoshi)教授によると、この物質は酸化チタンの一種ラムダ型五酸化三チタン。この物質のナノ結晶(粒径5~20ナノメートル程度)に室温で光を照射すると、金属の性質を持つ黒色の状態と、半導体の性質を持つ茶色の状態の間を行き来させられることが分かった。
最も小さな粒径のものを使えば、記憶容量がブルーレイディスクの1000倍を超える新しい光ディスクを作れる可能性があるという。
酸化チタンの市場価格は、現在ブルーレイディスクやDVDに使われているゲルマニウム・アンチモン・テルルなどのレアメタル(希少金属)の100分の1程度と安価なことから、コスト面でも有望だと大越教授は話している。
研究成果は英科学雑誌ネイチャー・ケミストリー(Nature Chemistry)のオンライン速報版に掲載された。(c)AFP