【5月15日 AFP】32年前の淫行事件に絡み、スイスで軟禁状態に置かれている映画監督ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)氏(76)に新たな性的虐待疑惑が浮上した。英女優シャーロット・ルイス(Charlotte Lewis)さん(42)が14日、「私も被害者のひとり」と訴え、米ビバリーヒルズ(Beverly Hills)で会見を開いたのだ。

 ポランスキー監督は1978年の淫行事件で米国から逃亡したが、ルイスさんはパリ(Paris)の監督のアパートで虐待を受けたと主張。「わたしもロマン・ポランスキーの被害者のひとり。彼は16歳のわたしに最悪の方法で性的虐待を加えた」と用意した文面を読み上げた。

 ルイスさんは既に書面を米ロサンゼルス(Los Angeles)の警察と検察当局に提出。ポランスキー監督が米国移送にされれば、自分の訴えも考慮してほしいと訴えた。

 ルイスさんは虐待を受けたとしながらも、「レイプ」という言葉は用いなかった。虐待の詳しい状況は明らかにされず、ルイスさんに対する記者からの質問は受け付けられなかった。
 
 会見には、O・J・シンプソン(OJ Simpson)の殺害された元妻の遺族や、タイガー・ウッズ(Tigar Woods)の愛人と報じられた女性のうち2人の代理人を務めた弁護士グロリア・オールレッド(Gloria Allred)氏が同席した。

 ルイスさんは1986年、ポランスキー監督の『ポランスキーのパイレーツ(Pirate)』に脇役で出演。同年にはさらに、『ゴールデン・チャイルド(The Golden Child)』でエディ・マーフィ(Eddie Murphy)と共演している。(c)AFP