【5月7日 AFP】インターネットのトップレベルドメインに、非ラテン系文字以外として世界で初めてアラビア語の使用が始まった。6日、ドメイン名などを管理する非営利国際組織ICANN(アイキャン、Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)がブログ上で発表した。

 トップレベルドメインはオンライン上の郵便番号のようなもので、「.com」「org」「.net」などが広く知られている。

 新たに使用が始まったアラビア語のトップレベルドメインは右から左に書くことが可能で、エジプト、サウジアラビア、アラブ首長国(UAE)で導入された。エジプトは、新たに「.Masr(マスル)」ドメインの使用した非ラテン文字系ドメインのウェブサイトを開始したと発表した。

 ICANNによると現在、中国語の繁体字・簡体字やシンハラ語、タミル語、タイ語、ロシア語などのドメイン名が使用の登録承認の最終段階にある。ICANNに6日までに出された申請は、11言語・21ドメインに上るという。

 ICANNのピーター・デンゲート(Peter Dengate)会長は、非ラテン系文字以外の文字のドメイン使用について、40年におよぶインターネット史上で最大の技術変革だと述べ、世界160億人のインターネットユーザーの半数以上が非ラテン系文字を使用する人びとだと語った。(c)AFP/Glenn Chapman