【5月4日 AFP】前月大地震に見舞われた中国西部、青海(Qinghai)省玉樹チベット族自治州玉樹(Yushu)県は、人気高級犬種チベタン・マスティフ(Tibetan Mastiff)の主要な繁殖地としても知られ、約2万頭が飼育されている。

 だが、この大型犬がいま、深刻なえさ不足に直面している。国営新華社(Xinhua)通信が2日伝えたところによると、地震で3000頭が犠牲となったほか、えさの保管庫の大半が倒壊したという。

 当局は同地にドッグフード約8トンを送っているが、青海省のチベタン・マスティフ協会会長によると、今後3か月で約200トンのドッグフードが不足する見込みだという。中国全土の動物愛好家たちからもこれまでに約22トンのドッグフードが被災地向けに寄付されたが、これらがすべてチベタン・マスティフ用かどうかは分からないという。
 
 中国では、チベタン・マスティフを所有することが1つのステータスシンボルとされている。ある北部の資産家は前年9月、チベタン・マスティフ1頭を400万元(約5500万円)で購入したという。(c)AFP