【5月3日 AFP】米ニューヨーク(New York)のタイムズスクエア(Times Square)で爆発物を積んだ車が見つかった事件で、ニューヨーク市警は2日、防犯カメラに映っていた不審な男の行方を追っていることを明らかにした。

 男は40代とみられる白人で、濃い色のシャツを脱ぎ、下に着ていた赤いシャツ姿になって現場から立ち去る様子がカメラにとらえられていた。また、現場を撮影した観光客からも、同じ男が写っているかもしれないとの通報があったという。ただ、市警のレイモンド・ケリー(Raymond Kelly)本部長は、この男が事件とは無関係である可能性も強調。他の防犯カメラの映像も分析中だと述べた。

 一方、米民間情報機関サイト・インテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)は1日、パキスタンの反政府部族勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」とみられるグループが、動画共有サイト「ユーチューブ(Youtube)」で犯行声明ビデオを公開したと発表した。イラクで国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の幹部2人が最近殺害されたことなどへの報復と主張しているという。

 しかしニューヨーク市警は、事件は国内のテロ組織による犯行の可能性が高いとして、証拠がないとして否定的な見方を示した。

 マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)市長も、現時点では国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)など大物テロリストの関与を示す証拠はないと述べている。(c)AFP/Sebastian Smith