【4月27日 AFP】メキシコの闘牛大会で24日に牛の角に突かれ重体となっていたスペインの花形闘牛士、ホセ・トマス(Jose Tomas)さん(34)について、代理人が25日、トマスさんが「驚異的な」回復を見せていることを明らかにした。

 アグアスカリエンテス(Aguascalientes)の病院関係者によると、トマスさんは人工呼吸器無しで呼吸をしており、24時間以内に集中治療室から出られる可能性が高いという。

 トマスさんは、大勢の観客の前で、体重470キロの牛の角で左ももを角で突かれた。傷の深さは17センチにも及び、動脈が切断された。トマスさんは大量に出血し、会場のスピーカーからは献血を呼びかける放送が流れた。

 手当てを行った医師の1人は記者団に対し、「人間の体内にある血液の半分以上を失った」と語っていた。(c)AFP

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