【4月20日 AFP】イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は19日、イラク情報機関と駐留米軍の合同作戦で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)幹部2人を殺害したと発表した。米政府も、これを確認した。

 殺害されたのは、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者と直接のつながりを持つとされるアブオマル・バグダディ(Abu Omar al-Baghdadi)容疑者とアブアイユーブ・マスリ(Abu Ayub al-Masri)容疑者。イラク米合同軍がバグダッド(Baghdad)北方のティクリート(Tikrit)近郊で18日早朝に行った掃討作戦で死亡した。ティクリートは、故サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領の故郷。

 記者会見で、マリキ首相は両容疑者の生前と死後の写真を掲げ、「アルカイダは弱体化している」と語り、イラクの治安にとって最大の脅威は取り除かれたと指摘した。

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領も、両容疑者殺害の報告をうけ、「イラクで活動するアルカイダにとっては壊滅的な打撃となるだろう」とのコメントを発表した。(c)AFP/Arthur MacMillan