【4月17日 AFP】7歳の時点でやせていた女性は、同時期にぽっちゃりした体型だった女性に比べて、閉経後に乳がんを患う傾向が高いという研究結果を14日、スウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institute)が発表した。

 同研究所ではスウェーデンの乳がん患者の女性2818人と、がんにかかっていない女性3111人を対象に調査を行った。この結果、7歳の時点で体格が大きかった女性のほうが、閉経後に乳がんを患うリスクが低かった。

 論文の主執筆者、李静美(Jingmei Li)氏によると「誕生時の体重が重いことや、成人になってからのBMI(体格指数)値が高いほど、乳がんのリスクは高まることが分かっているので、今回の結果は感覚的には逆のように感じられるが、幼少時に体格が大きいほうが乳がんリスクが低くなっていた。どういう予防効果が働いているのかはまだ分からない」という。

 また7歳時にやせていた女性のほうが、乳がんの中でもがん細胞内のレセプターがエストロゲン受容体と結合し、悪性度が高いといわれるホルモン依存性乳がんを発現させるリスクが高いとの結果も出た。

 論文は専門誌Breast Cancer Researchのサイトで公開されている。(c)AFP

【参考】Breast Cancer Researchに掲載された論文(英語)