【4月16日 AFP】2007年12月にパキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相が暗殺された事件を調査していた国連(UN)の独立調査委員会は15日、暗殺は防ぐことが可能だった上、当時のペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)政権は故意に適切な捜査を行わなかったと結論付けた報告書を公表した。

 独立委の委員長を務めるチリのエラルド・ムニョス(Heraldo Munoz)国連大使は、「適切な警備態勢があれば暗殺は防げた」と指摘。また、警察当局の事件捜査が効果的に行われなかったことは「意図的だと考える」と述べた。

 さらに、情報機関などが真相究明のための自由な捜査を妨げるなど、深刻な妨害があったことも指摘した。(c)AFP/Gerard Aziakou