【4月15日 AFP】隣国メキシコとの関係強化のため、初の単独訪問で同国に滞在した米国のミシェル・オバマ(Michelle Obama)大統領夫人は14日、子どもや学生たちを前にスピーチを行い、夫オバマ大統領の選挙戦での得意フレーズ、「イエス、ウィー・キャン(わたしたちはできる)」を励ましのメッセージとして贈った。

 米ホワイトハウス(White House)の発表によると、メキシコ市(Mexico City)のロス・ピノス(Los Pinos、大統領官邸)でミシェル夫人は、フェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)メキシコ大統領のマルガリータ・サバラ(Margarita Zavala)夫人と移民問題や若者のドラッグ使用問題について話し合った。メキシコでは06年末以降、ドラッグ絡みの暴力事件や犯罪で2万2700人が命を落としている。

 この「麻薬戦争」に徹底的に取り組む姿勢を示すカルデロン大統領に対し、米オバマ政権も支援を強めており、今回のミシェル夫人の前にも米高官が相次いで訪問した。

 前日、大震災後の爪あとが残るハイチを13日に短時間訪問しメキシコ入りしたミシェル夫人は、大統領夫人として自分が重きを置く外交課題は若者の問題だと強調した。

 14日に出演した米CNNのスペイン語放送でミシェル夫人は、「(麻薬)戦争とは戦い続けなければいけない。しかし、この問題に違う角度から取り組むことも必要。それは教育です」と述べた。

 またその後、メキシコ市内イベロ・アメリカン大学(Iberoamericana University)でのスピーチで若者たちを前に、自分やオバマ大統領の「質素な」生い立ちなどにも触れ、「ただひとつしなければならないことは自分を信じることです」と語り掛け、最後に「イエス、ウィー・キャン。グラシアス(スペイン語で”ありがとう”)」と締めくくった。

 両国のシャトル外交の次の舞台として、5月にはカルデロン大統領夫妻が米国を公式訪問し、米議会でのカルデロン大統領の演説も予定されている。(c)AFP/Sophie Nicholson