【4月15日 AFP】中国西部、青海(Qinghai)省玉樹チベット族自治州玉樹(Yushu)県で14日に発生したマグニチュード(M)7.1の地震で、国営新華社(Xinhua)通信によると、15日までに死者が589人、負傷者は約1万人に達した。

 倒壊した建物のがれきの中からは、これまでに900人以上が救出されたが、まだ多くの住民たちが生き埋めになっているとみられている。

 被災地では電気と通信網が遮断され、各所で地滑りが発生した。山岳地帯でもあり、救援活動は難航している。

 胡錦涛(Hu Jintao)国家主席は、人民解放軍兵士を含めた5000人の救助要員を現地に派遣するとともに、救援費用として2900万ドル(約27億円)以上を拠出すると発表した。

 地震で家を失った住民たちは、寒空のもとで眠れぬ夜を明かした。今後数日間は冷たい雨が降り続くと予報される上に、余震も心配されている。(c)AFP/Robert Saiget