【4月6日 AFP】米歌手マドンナ(Madonna)さんが5日、自身が財政援助を行うマラウイの女学校の建設前の式典に出席するため同地を訪れた。

 6日に行われる本格的な着工を記念する式典で、マドンナさんは最初のレンガを幾つか並べる。

 2006年にデービッド・バンダ(David Banda)君を引き取った同国中部ムチンジ(Mchinji)にある養護施設を訪問したマドンナさんは、「女性が飲料水を入手できず良い教育を受けられない状況を思うと、母親としてはつらい」と話した。

 昨年マドンナさんが同国から養子に迎えたチファンド・マーシー・ジェームズ(Chifundo Mercy James)ちゃんと実娘のローデス(Lourdes)さんも、マドンナさんと一緒に同地を訪れた。

 地元住民に伝統舞踊などで歓迎されたマドンナさんは、友人やファンからも支援を募りたいと語った。

 マドンナさんが1500万ドル(約14億円)の財政援助を行う生徒数500人規模の同学校の起工式は、マドンナさん出席のもと前年10月に行われた。

 しかし、建設工事は予定より遅れている。建設予定地として貸し出されている土地をめぐり、住民約200人がマドンナさんの慈善団体に対し補償が不十分だと主張したためだ。マドンナさん側から50万ドル(約4700万円)の補償金が支払われ、政府は住民を強制退去させた。

 マラウイは世界で最も貧しい国のひとつで、国民1300万人の半数以上が1日1ドル以下で生活している。(c)AFP

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