【4月5日 AFP】連邦議会選挙後の連立政権樹立に向けた政党間の交渉が続くイラクのバグダッド(Baghdad)で4日、ほぼ同時に3か所で自爆攻撃があり、合わせて30人が死亡、224人が負傷した。攻撃の特徴から国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の犯行である可能性が指摘されている。

 現場は中東や欧州各国の大使館が集まる場所で、イランとエジプトの大使館が自爆攻撃を受けた後、ドイツ、スペイン、シリアの大使館に近い場所で3度目の爆発が起きた。3回の爆発は数分の間隔で発生し、直後に市内には銃声が響き、煙が立ち上った。

 目撃者によると、エジプト大使館では突入してきたトラックを止めようと、運転手に向かって警備員が発砲したという。同大使館前にはガラスの破片が散乱し、入口前の地面には直径約5メートルの大きな穴があいた。

 バグダッド治安当局の報道官によると、この他に大使館の警備を担当している市内中心部にある警察本部を攻撃しようとしていたとみられる爆弾を積んだ車を治安部隊が制止し、運転手を拘束して爆弾を処理したという。

 治安当局者は、今回の攻撃には連立交渉を妨害しようという政治的な意図があると語った。治安当局は選挙後の連立交渉が長引けば武装勢力が活動を活発化させる恐れがあると懸念していた。

 4日には、イラク北部の都市モスル(Mosul)でも警察のパトロールを狙った自動車爆弾による攻撃があり、3人が死亡、30人が負傷した。前日の3日には、バグダッド近郊で反アルカイダの掃討作戦に協力する民兵に関係のある家族ら25人が殺害される事件が起きたばかりだった。(c)AFP/Prashant Rao and Mehdi Lebouachera