【3月31日 AFP】東南アジアと中国南部を襲っている干ばつで、飲料水、水運、かんがい、漁業などを通して約6000万人の生活を支えるメコン川(Mekong River)の水位が数十年ぶりの低さを記録している。

 タイの環境活動家は、小雨のほか中国にある上流のダムも水位低下の原因の1つだとしている。中国は前週、メコン川上流の水量データを提供すると発表した。流域諸国が参加するメコン川委員会(Mekong River CommissionMRC)は、下流諸国の水不足問題に中国が積極的に関与する姿勢を示したものとして歓迎している。

 来月にはタイのフアヒン(Hua Hin)にカンボジア、ラオス、タイ、ベトナムの首脳が集まり、メコン川の管理について話し合う。(c)AFP