【3月26日 AFP】(写真追加、記事更新)10世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships 2010)男子シングル・フリースケーティング(FS)。ショートプログラム(SP)で首位に立った高橋大輔(Daisuke Takahashi、日本)が168.40点を記録し、合計257.70点で優勝した。世界選手権で日本人男子選手が優勝するのは初めて。

 2位には同247.22点でパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)が、3位には同241.74点で2007年大会の覇者ブライアン・ジュベール(Brian Joubert、フランス)が入った。

 SPで4位につけた小塚崇彦(Takahiko Kozuka、日本)は、合計216.73点で10位だった。

 バンクーバー冬季五輪で銅メダルを獲得した高橋は、4回転ジャンプこそ成功させることができなかったが、ほぼ完璧な演技で前回大会2位のチャンに10点以上の差をつけて優勝した。

 バンクーバー五輪でまさかの16位に終わったジュベールは4回転ジャンプを2度成功させたが、五輪で苦しんだトリプルルッツで転倒した。ジュベールは世界選手権で通算6度目の表彰台入りを果たしている。

 金メダルのエヴァン・ライサチェク(Evan Lysacek、米国)、銀メダルのエフゲニー・プルシェンコ(Evgeni Plushenko、ロシア)が欠場し、バンクーバー冬季五輪のメダリストでただ一人今大会に出場している高橋は、2008-09シーズンを棒に振った右ひざのじん帯断裂から見事に復活し、2位に入った2007年大会に続いて2度目の表彰台入りを優勝で飾った。(c)AFP