【3月23日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は22日、米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で行われた親イスラエル系ロビー団体「アメリカ・イスラエル公共問題委員会(American Israel Public Affairs CommitteeAIPAC)」の年次総会で「エルサレムは入植地ではなく首都」だと主張し、入植地拡大に懸念を示す米オバマ政権に妥協しない姿勢をあらわにした。

 演説のなかで、ネタニヤフ首相は「エルサレムは3000年前にユダヤ人が築いた。ユダヤの人びとによるエルサレム建設は今日も続くものだ」と述べ、さらに「エルサレムは入植地ではない。われわれの首都だ」と言明した。また、自身はイスラエルが東エルサレムを占領・併合した1967年の第3次中東戦争以降のイスラエル政府による政策を踏襲しているだけだと語った。

 ネタニヤフ首相の演説に、約7500人の聴衆のほとんどは立ち上がって賞賛の拍手を送ったが、ごく一部からは抗議の声も上がった。(c)AFP