【3月20日 AFP】ウクライナの「オレンジ革命(Orange Revolution)の姫」、ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)前首相はついに政権の座を下りたが、ティモシェンコ氏の生霊が、首相官邸をいまだに徘徊しているという。

 そう主張するのは新首相のミコラ・アザロフ(Mykola Azarov)氏。アザロフ首相は19日に首相官邸に神父を呼び、いまだに徘徊するティモシェンコ前首相の霊を追い払う儀式を行った。

 アザロフ首相は東部ドニエプロペトロフスク(Dnipropetrovsk)で記者団に対し「呼吸が苦しかった」と語った。「エクソシズム(悪魔祓い)をしてもらい、ようやく呼吸も楽になった」という。ロシアのインタファクス(Interfax)通信が伝えた。

 お祓いの儀式は、ウクライナ随一の名所、キエフ(Kiev)のペチェールシク大修道院(Caves Monastery)の神父が執り行った。

 控えめな元官僚として知られるアザロフ首相は、ウクライナの現状は厳しく、女性には対処できないので女性を入閣させなかったと述べ、「現在、国は困難な情勢にあり、1日16~18時間働ける人を入閣させた。改革は女性の仕事ではない」と語った。(c)AFP