【3月19日 AFP】セルビア中部で、ただでさえ少ない道路標識が恐ろしい勢いで姿を消していると、現地メディアが18日報じた。住民らがバーベキュー用の鉄板や屋根ふき材として持ち去ってしまうのだという。

 独立系ベタ(Beta)通信が伝えた地元当局者の話によると、過去3年間に、チャチャク(Cacak)とバリエボ(Valjevo)を結ぶ約100キロメートルの道路から約150個もの標識が消えた。ゴルニミラノバツ(Gornji Milanovac)地方でも、2009年だけで100個以上が持ち去られたという。

 持ち去られた標識の使い道は、ポール部分は門や戸口に、プレートの部分はバーベキュー用の鉄板や屋根の修繕に「活用」されている。

「標識泥棒」による被害は地元自治体の予算に大きな負担となっており、地元当局では何とかして持ち去りを食い止めようと躍起になっている。だが、現在のところ、まだ妙案はないようだ。(c)AFP