【3月17日 AFP】開票の続くイラク連邦議会選挙は17日、ヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相派とライバルのアヤド・アラウィ(Iyad Allawi)元暫定政府首相派との間の大接戦となっている。

 AFPの集計では開票率79%の時点で、マリキ氏の率いる宗派横断的政党連合「法治国家連合(State of Law Coalition)」とアラウィ氏の率いる世俗派政党連合「イラキーヤ(Iraqiya)」の獲得議席数はともに87議席に迫る勢いで、獲得票数の差は9000票未満という大接戦になっている。

 11日にはマリキ首相陣営の候補者から、不正行為が幅広く行われているとの批判があり、全国レベルの再集計の要求が出ていた。しかし、マリキ首相はその前日の10日に不正行為は「非常に少ない」として批判を退けており、また、選挙管理委員会のIyad al-Kinaani氏は、不正行為があったとの批判を軽視しており、AFPに対し「開票作業を初めからやり直す必要性は無い」と述べていた。(c)AFP/Prashant Rao