【3月8日 AFP】サッカーフランス代表の主将ティエリ・アンリ(Thierry Henry)が7日、2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の開幕まで3か月と迫っているが、チームはいまだに方向性を模索していることを明かした。

 自国開催となった1998年大会で優勝しているフランスだが、3日にパリ(Paris)で行われた親善試合では欧州王者スペインに0-2で敗れている。

 スペインには完敗したが、アンリはフランスにはW杯で優勝を争う力があると主張している。

 英紙サンデータイムズ(Sunday Times)にアンリは「われわれはまだ方向性を模索しているチームだ。われわれを優勝候補と考えない人が大勢いるが、対戦したスペインは別世界のチームだということを忘れてはならない。彼らからはボールを奪うこともできない。テレビで見るには素晴らしいチームだが、相手すると手に負えない」と語っている。

 またアンリは、自身に向けられたブーイングについては気にしていない様子を見せている。

 アンリは「いいプレーをしなければブーイングされることを想定しなければならないし、それに対応しなければならない。ぼくもレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)監督もブーイングされ、フランク・リベリ(Franck Ribery)とニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)が交代したときも同様だった。彼らは1998年のフランスチームを追い求めているので、負けるのは気にくわないんだ」と話している。(c)AFP