【3月8日 senken h】日米同時公開となった映画「バレンタインデー」を鑑賞しながら、登場人物15人のさまざまな思いに自身を重ね合わせた方もいるのでは。彼らを通じて気づくのは、各自が心から大切にしたいこと。今回は「今」を改めて見つめ直す、そんなテイストの3作品を。

■『プリンセスと魔法のキス』 

 幼い頃に一度は読んだであろうディズニーのアニメ作品。新たにスクリーンに登場の『プリンセスと魔法のキス』は、CGを使わず、作り手のぬくもりまで伝わってくるようなおとぎ話だ。プリンセス&プリンス、マジック、ミュージカルが三位一体となって、大人も少年少女もホロリとさせる。カエルに変身させられた2人の男女を取り巻く人間模様も興味深い。

■『マイレージ、マイライフ』

 バーチャルな世界に浸りがちな現代社会で、あえて対面することをモットーとするリストラ宣告人(ジョージ・クルーニー)。だが裏腹に、彼の私生活は手軽な、今の時代を象徴するさまざまなキーワード(ネット、ポイント、シングルライフ…)に満ちている。『マイレージ、マイライフ』は、限りなく身軽に、お得に人生を送ろうとする者に対する心憎い提言から構成されている。彼は本当に、心が通い合う瞬間を実体験できるのだろうか。

■『ウディ・アレンの夢と犯罪』

 都会生活を舞台に、ちょっと皮肉めいた作風で定評のあるウディ・アレン。本作『ウディ・アレンの夢と犯罪』もまた、表層の裏に隠れた真意、すなわち道徳的観念が巧妙に描かれている。ユアン・マクレガーとコリン・ファレルのスター俳優が、ともすれば喜劇ともいえるほどの瀬戸際的脚本による兄弟役をサラリと演じきっているのが印象的。果たして彼らは何を学ぶのか。(c)senken h / text:Hiroko USAMI

【関連情報】
特集:senken h 101
『プリンセスと魔法のキス』 公式サイト
『マイレージ、マイライフ』 公式サイト
『ウディ・アレンの夢と犯罪』 公式サイト