【3月8日 AFP】7日に米ハリウッド(Hollywood)で開催された第82回アカデミー賞(Academy Awards)授賞式で、『イングロリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)』で冷酷なナチス将校を演じたクリストフ・ヴァルツ(Christoph Waltz、53)が助演男優賞を受賞した。

 ヴァルツは、クエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督に抜擢されるまで、ほぼ無名の俳優だったが、この演技でカンヌ国際映画祭の男優賞やゴールデン・グローブ賞の助演男優賞などを含む約30の賞を受賞し、アカデミー賞有力候補とみられていた。

 同賞にはそのほか、 『インビクタス/負けざる者たち(Invictus)』のマット・デイモン(Matt Damon)、『ザ・メッセンジャー(原題、The Messenger)』のウディ・ハレルソン(Woody Harrelson)、『ザ・ラスト・ステーション(原題、The Last Station)』のクリストファー・プラマー(Christopher Plummer)、『ラブリーボーン(The Lovely Bones)』のスタンリー・トゥッチ(Stanley Tucci)がノミネートされていた。

 タランティーノ監督は、ヴァルツがいなければこの映画はできなかっただろうとコメントしたことがあるが、「非常に礼儀正しく、非常に腰が低い」とメディアに書かれるほどのヴァルツは、この言葉を丁寧に受け流す。

 ハリウッドのお気に入りとなったヴァルツには既に、キャメロン・ディアス(Cameron Diaz)と共演するミシェル・ゴンドリー(Michel Gondry)監督の『The Green Hornet』や、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)と共演する『Water for Elephants』などへの出演の話が持ち上がっている。

 また、デヴィッド・クローネンバーグ(David Cronenberg)監督の新作でユダヤ系の精神科医ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)を演じるとも言われているヴァルツだが、ただひとつだけ明言している。「二度とナチスは演じない」(c)AFP