【3月6日 AFP】韓国の警察は5日、生後3か月の娘を自宅に放置して餓死させた容疑で、死亡した娘の両親を4日に逮捕したと発表した。逮捕された2人はインターネット上の少女育成ゲームに熱中する一方、実の娘の世話は放棄していた。

 父親(41)と母親(25)は2008年にインターネットを通じて知り合って結婚した。前年9月24日に娘が死亡しているのが見つかり、検視の結果、死因は長期間の栄養失調だったことが明らかになっていた。両親は娘が死亡した後、警察の捜査から逃れるため逃亡していた。

 夫婦は水原(Suweon)市の自宅近くにあるインターネットカフェで1日12時間も過ごし、少女キャラクターを育成するオンラインゲーム「プリウス・オンライン(Prius Online)」でアニマ(Anima)という名前の仮想の少女の育成に没頭していた。

 聯合ニュース(Yonhap News)が報じた警察関係者の話によると、夫婦は仕事もなく、生まれた娘も未熟児だったため、普通の生活を送る意欲を失っていたようだという。

 韓国では前月にも32歳の男性が5日間休みなくゲームをした後に死亡するなど、オンラインゲームに関連した命を落とした人のニュースが時折報じられる。(c)AFP