【3月4日 AFP】南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領(67)は3日訪英し、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)に謁見した。3日間の訪問中にはゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相と会談、サッカー試合も見学する予定だ。

 だが、5人の妻がいることや、サッカーW杯南ア大会(2010 World Cup)国内組織委員会(LOC)委員長の娘との間に非嫡出子が産まれていたことなどをめぐり、一部の英メディアはズマ大統領を激しく非難しており、物議を醸す公式訪問となっている。

 大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)は訪英前日、「ズマはセックス偏執者。英国はなぜこんなばか者にこびへつらうのだろうか」との意見記事を掲載。

 これに激怒したズマ大統領は、南ア紙スター(Star)とのインタビューで、「記事はズールー文化をも冒涜するもの」だと語り、さらに南アを植民地支配した大英帝国のような態度を貫いている、と反撃した。

 今年になって発覚したズマ大統領とLOC委員長の娘との間の非嫡出子については、大統領としての資質を問う声が南ア国内でも高まっている。(c)AFP/Guy Jackson