【2月26日 AFP】ドイツ北部キール(Kiel)で25日、太陽エネルギーで航行する世界最大の双胴船(カタマラン)「プラネット・ソーラー(PlanetSolar)」号がお披露目された。環境に優しい無公害船舶への認識を世界に訴えながら、世界一周航海を目指す。

 キールのクニエリム・ヨットクラブ(Knierim Yacht Club)で1800万ユーロ(約21億円)かけて製造された「プラネット・ソーラー」号は、全長31メートル、幅15メートル。最高時速25キロで、最大50人まで乗船が可能だ。船体の上部には、約500平方メートルの黒い発電用ソーラーパネルが設置され、中央部から白い操舵室が突き出ている。最新技術で計算されたデザインの「プラネット・ソーラー」号は、荒波の中もスムーズに航行できるという。

「夢にまで見た理想の船が、今、わたしの目の前にある。これは特別な気分だ」と、ラファエル・ドムヤン(Raphael Domjan)船長は感慨深げに語った。

 ドムヤン船長が運転する「プラネット・ソーラー」号はハンブルク(Hamburg)で5月に行われる開港821周年の記念式典に参加するため、3月末にキールを出港。6月から9月にかけて船舶検査を行った後、2011年4月に世界一周の航海に旅立つ。(c)AFP/Simon Sturdee