【2月22日 AFP】アフリカ中西部ニジェールで起きた軍事クーデターを主導した軍政当局は21日、長期にわたり政権を掌握していたママドゥ・タンジャ(Mamadou Tandja)大統領を失脚させたことで国民から支持を受ける中、民主主義復帰と新憲法の制定を明言した。

 国連(UN)の代表Said Djinnit氏、アフリカ連合(African UnionAU)平和・安全保障理事会のRamtane Lamamra氏とともに軍政当局指導部と面会した西アフリカ諸国経済共同体(Economic Community of West African StatesECOWAS)のモハメド・イブン・チャンバス(Mohamed Ibn Chambas)事務局長によれば、軍政当局はさらに、新憲法制定に向けた協議に政党や民間人も加えると断言したという。

 軍政当局は面会後、記者団に対しタンジャ大統領は首都ニアメー(Niamey)の大統領官邸で拘束されていると述べたほか、赤十字社(Red Cross)が大統領と連絡を取ることを許可されていることを明らかにした。

 タンジャ大統領の政党は、大統領や政府高官の無条件での即時解放を求めているが、国民はクーデターを歓迎している。21日には数千人規模の軍政支持のデモが行われた。(c)AFP/Fiacre Vidjingninou