【2月17日 AFP】7日に行われたウクライナ大統領選の決選投票でビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovich)前首相に敗れたユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)首相は16日、投票に不正があったとして結果の無効確認を求め、首都キエフ(Kiev)にある最高行政裁判所に提訴した。一方、ウクライナ議会(定数450)は同日、ヤヌコビッチ氏の大統領就任式を25日に行うことを賛成238の賛成多数で決めた。

 中央選管は14日、決選投票でヤヌコビッチ前首相がティモシェンコ首相を約89万票、得票率にして約3.5%上回って当選したと公式に発表した。欧州安保協力機構(OSCE)など外国の選挙監視団も選挙は公正かつ民主的に行われたと発表していた。

 支持者らを伴って自ら最高行政裁判所に現れたティモシェンコ氏は、取り囲んだ記者団に「決選投票で根本的な選挙違反が組織的に広く行われたと確信している」と述べ、選挙違反の証拠だという写真やビデオなどが入ったダンボール箱を裁判所に提出した。(c)AFP/Anya Tsukanova