【2月8日 AFP】国内食品最大手キリンホールディングス(Kirin Holdings)は8日、アジア飲料市場での主導権を握るべく同2位のサントリーホールディングス(Suntory Holdings)と数か月にわたって続けていた経営統合の交渉を打ち切ったと発表した。統合後の新会社に関する認識で一致できなかったことが主な原因だという。

 キリンの説明によると、統合の条件として、キリン側は新会社を株式上場して経営の独立と透明性を保つ考えだった。だが、サントリー側の認識は異なっていたことから、キリンが目指す「グローバルリーディングカンパニー」の実現は困難と判断し、交渉を終了したという。

 両社の統合が実現すれば、売上総額400億ドル(約3兆6000億円)を超え、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)や米コカ・コーラ(Coca-Cola)を抜く世界最大規模の飲料会社が誕生する見通しとなっていた。(c)AFP