【2月4日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪フィギュアスケートの男子シングルで金メダルの栄光を懸け、1994年の世界選手権女王、佐藤有香(Yuka Sato)さんが父・佐藤信夫(Nobuo Sato)さんと対決する。

 両者はともにリンクの中にはいないが、有香さんは米国代表のジェレミー・アボット(Jeremy Abbott)を、信夫さんは日本代表の小塚崇彦(Takahiko Kozuka)をリンクの外から緊張した面持ちで見守る。

 1月に行われた全米選手権(AT&T U.S. Figure Skating Championships 2010)で2連覇を果たしたアボットを指導する有香さんは、「いつも父を尊敬しています。コーチとして父と同じ舞台に立つことが夢でした。一生の思い出になるでしょう」と、話している。

 術策に富む信夫さんは、娘との個人的な争いという興味をそそるような話はしたくないとしている。

 信夫さんは「2人の対決だとは思わない。健康を維持して最高の状態で臨めるよう、自分のスケーターを一生懸命に支えるようにと彼女にはアドバイスした」と話している。

 バンクーバーではトリノ五輪金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ(Yevgeny Plushenko)が主役になると予想されているが、父親もフィギュアスケートで五輪に出場した経験がある小塚には、メダル獲得を確信している理由がある。

 小塚は2009年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2009)で6位に入賞している。

 信夫さんは、妻・久美子(Kumiko Sato)さんとともに娘の有香さんを指導、有香さんは94年の世界選手権女子シングルで優勝し、同年のリレハンメル五輪では5位入賞を果たした。

 その後、有香さんは米国でプロに転向、99年にはジェイソン・ダンジェン(Jason Dungjen)さんと結婚し、2人はペアスケーターとしてツアーに出た後、振付師とコーチに転向した。(c)AFP/Shigemi Sato