【2月1日 AFP】大地震で被災したハイチで、養子縁組のためとして子ども33人を国外に連れ出そうとした米慈善団体のメンバーが逮捕された事件で、子どもたちが保護された児童福祉センターは31日、子どもたちの多くは孤児ではなく、地震を生き延びた家族がいるとの情報を明らかにした。

 この福祉センターは、現地で活動する国際児童保護団体SOS Children's Villageが運営している。センター側によると、ハイチ社会福祉当局が「ほとんどの子どもには家族がいる」と伝えてきたという。

 また、SOS Children's Villageの地域支部長はAFPの取材に対し、保護されたうち7歳以上の子どもたちから話を聞いたところ、両親は生きていると話したと語った。中には、住所や電話番号を教えてきた子どももいたという。

 子どもたちは現在、首都ポルトープランス(Port-au-Prince)近郊のクロワ・ド・ブーケ(Croix des Bouquets)にあるSOS Children's Villageの施設で保護されている。同団体は孤児施設ではなく養子縁組も手がけていない。(c)AFP