【1月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City、以下シティ)は28日、所属するブラジル代表のフォワード(FW)ロビーニョ(Robinho)が、6か月間の期限付きで母国の古巣サントスFC(Santos FC)に移籍すると発表した。移籍期限は8月4日まで。

 クラブの公式ウェブサイトでシティは、サントスがロビーニョに支払われることになっていたボーナスを含めたすべてのサラリーを負担することで合意したと発表している。なお、ロビーニョの週給は16万ポンド(約2000万円)と伝えられている。

 シティのロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は「ロビーニョは定期的にプレーする必要があった。彼のローン期間の成功を祈っている」とコメントした。

 サントスでプロキャリアをスタートした26歳のロビーニョは、31日にブラジルに向かう。

 2008年にレアル・マドリード(Real Madrid)から英国史上最高の3250万ポンドでシティに移籍したロビーニョだが、イングランドでは大きなインパクトを残すことができなかった。

 シティでは好調時のパフォーマンスの一端を時折垣間見せるのみだったロビーニョは、徐々にイングランド北部での生活に不満を募らせ、0-2で敗れた16日のエバートン(Everton)戦では、途中出場だったもののマンチーニ監督から交代を命じられ、プライドを傷つけられていた。

 母国復帰によりロビーニョは、ブラジル代表の一員として2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に出場するチャンスを手にし、シティの関係者は、ロビーニョ獲得に費やした莫大(ばくだい)な資金を回収するため、同選手がブラジルに戻ることで本来の調子を取り戻すことを期待している。(c)AFP