【1月25日 AFP】ハイチ政府は24日、同国を襲った大地震の犠牲者が15万人に達するとの見通しを発表した。

 マリーロランス・ジョスラン・ラセーグ(Marie-Lawrence Jocelyn Lassegue)文化・情報相は、これまでに収容した遺体の数から25日までに死者数は15万人に達するとの報告を保健当局から受けたと、AFP記者に明かした。

 ラセーグ情報相は、今後、新たに発見される犠牲者数を推測するのは難しいとしながらも、首相は最終的な犠牲者数は20万人との見解を示していると話した。以前に、保健省が発表した数字は11万2000人前後となっていた。

 地震から12日が経過し、略奪が横行していた首都ポルトープランス(Port-au-Prince)の中心部では、がれきの撤去作業が始まった。前日にはハイチ政府が救出作業の打ち切りを宣言しており、各国の救援隊の活動も生存者の捜索から復興支援に重点が移りつつある。そうしたなかでも、フランスの救援隊は24日、生存者の存在を示す兆候を探知したと話している。

 米軍や国連(UN)主導の救助隊などが大規模な支援活動を続行しているが、数十万人の被災者が依然として食糧や飲料水、仮住居が不足する深刻な状況に置かれたままだ。(c)AFP/Jordi Zamora and Charles Onians