【1月23日 AFP】1年前、米ニューヨーク(New York)のハドソン川(Hudson River)に死者を1人も出さずに緊急着水して「ハドソン川の奇跡」と呼ばれた事故の航空機が競売にかけられている。

 2009年1月15日、 USエアウェイズ(US Airways)のチェズレイ・サレンバーガー(Chesley Sullenberger)機長は、鳥の群れと衝突したエアバス(Airbus)A320型機をマンハッタンのハドソン川に不時着水させ、乗っていた全員を無事に生還させた。この事故は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サレンバーガー機長は一躍、全国的なヒーローになった。

 競売は保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American Internationl GroupAIG)の子会社がネット上で行っているもので、オンラインで3月27日まで入札することができる。このウェブサイトには胴体、青い座席、コクピットなどの事故機の写真が掲載されている。

 現在、事故機の機体はニュージャージー(New Jersey)州の倉庫に保管されている。説明文によると、機体には「鳥と衝突した際の衝撃の跡」と「全体に浸水による重度の破損」がみられるという。エンジンは競売にかけられていない。(c)AFP

【参考】「ハドソン川の奇跡」事故機機体の競売サイト