【1月17日 AFP】米政府は16日、大地震で壊滅的な被害を受けたハイチへの支援を約束し、大量の救援物資が市民に行き渡らず、立ち往生している状況を打開するために、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官を現地に派遣した。

 クリントン長官は16日午後、米沿岸警備隊(US Coast Guard)機でハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)入りした。ハイチが12日にマグニチュード(M)7.0の大地震に見舞われて以来、米政府関係者の現地訪問ではクリントン長官が最上級レベルとなる。

 救援作戦を組織している米高官ら、さらにハイチのルネ・プレバル(Rene Preval)大統領と1時間程度会談した後、クリントン長官は記者団に対し「ハイチ政府の要請で支援に来た。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の言葉どおり、わが国は今日も明日もその先も、ハイチで支援を行っていく」と述べた。

 共に会見したプレバル大統領は、地震発生後4日を経てがれきの中から米国の救援隊によって救出された男性を訪ねてきたばかりだと述べ、クリントン長官訪問は「励みになる」と答えた。

 ハイチと米国は協力の方法について17日中に、共同声明を発表する見込み。(c)AFP/Lachlan Carmichael