【1月15日 AFP】12日(日本時間13日)にマグニチュード(M)7.0の地震が発生したハイチでは、14日も必死の救出活動が続けられた。救助活動は時間との戦いの様相を呈している。

 屋外にたくさんの遺体が並べられた中、外国からの救援物資を積んだ航空機も到着し始めた。当局者は、被災者は300万人、犠牲者は10万人を超える恐れがあるとしている。

 首都ポルトープランス(Port-au-Prince)では、屋外に並べられた遺体が腐敗し始め、生存者の間に飢餓と病気がまん延するのではないかとの懸念が高まっている。

 市内では散発的に銃声が聞かれ、一部で略奪が起きているとの情報もある。

 フランス、中国、米国、ドミニカ共和国、ベネズエラからの救助隊がすでに活動を開始している。さらに数千人の米軍部隊がハイチに向かっている。

 食料、水、避難所が絶対的に不足しており、大勢の被災者が広場にありあわせのシートなどでテントを張っている。

 学校、病院、ホテル、官公庁、大統領府が倒壊し、血とほこりにまみれた人が、損傷を受けた病院に面した地面に投げ出された遺体の隣で、助けを求めている。

 海外からの救助隊が重機や救助犬を使って救助活動を行う一方、素手や簡単な道具でがれきをかき分ける人たちの姿も見られた。(c)AFP/Beatriz Lecumberri and Stephane Jourdain