【1月12日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の連邦裁判所で11日、同性間の結婚を違法とみなす州法の違憲性を問う裁判が始まった。

 カリフォルニア州では2008年、住民投票で同性婚を禁じる州憲法改正案「提案8号(Proposition 8)」が可決され、州最高裁も2009年、住民投票結果を支持する判断を下した。このため、これを不服とする同性婚支持者らが、「提案8号」は米国憲法に違反しているとして連邦裁判所に提訴していた。

 裁判は最終的に米連邦最高裁まで持ち込まれる可能性が高く、同性婚支持者らは、同性婚を違法としたカリフォルニア州の判断結果がくつがえることに期待をかけている。

 一方、連邦最高裁が下す判断がどのようなものであっても、上訴の可能性はないことから、専門家らは、連邦裁に同性婚問題を控訴したことはリスクも伴うと指摘している。

 また、同性婚問題をめぐっては、数週間前にはニューヨーク(New York)州で、ニュージャージー(New Jersey)州でも前週、同性婚を認める法案が却下されている。

 現在、米国で同性婚が認められている州は、アイオワ(Iowa)、コネティカット(Connecticut)、マサチューセッツ(Massachusetts)、バーモント(Vermont)、ニューハンプシャー(New Hampshire)の5州のみ。(c)AFP/Chanan Tigay