【1月6日 AFP】世界一の超高層ビル「ブルジュ・ドバイ(Burj Dubai、正式名ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa))」の窓ガラス清掃という壮大な業務を請け負ったオーストラリアの「Cox Gomyl」は、標準的なビルの清掃と同様にぞうきんやバケツを使うほか、730万ドル(約6億7000万円)相当のハイテク設備を投入している。

 Cox Gomylは、今週の正式オープンを前に、すでに自社設計の特注ゴンドラを投入し、清掃業務を実施してきた。

 同社のデール・ハーディング(Dale Harding)ゼネラルマネージャーによれば、ゴンドラ12台の総重量13トンで最大36人の清掃員を搭載することができる。洗剤は通常のものを使用するが、ブルジュの反射ガラス2万4830枚を上から下まで全部清掃するのに、なんと3か月もかかるという。

 ハーディング氏は5日、AFPに対し「複雑なことは何もない。通常の店舗ビルのガラス清掃と変わらないよ」と語った。特注ゴンドラを同ビルの空洞部分から外に出し、タワーのカーブにそって移動し清掃するのだという。

 同社は、4日の完成式典でピカピカに輝くよう、残業続きで清掃を行ってきた。過去数か月間は、日程との厳しい闘いだったという。

 ハーディング氏は、ブルジュの清掃について「途方もなく大きなチャレンジだ」と語る。「設計者たちは、われわれに高い期待を寄せているよ。象徴的なビルで露出度も高い。だからいつもきれいな状態にしておきたいとのことだ。特にオープニングの際にね」

 ハーディング氏によれば、ブルジュのガラス面積は計12万平方メートルで、アルミニウムとステンレスのパネルの面積は4万5000平方メートル。同氏は「(ブルジュ・ドバイは)とんでもない建物だよ。高さにばかり注目が集まるけれど、その敷地面積も巨大なんだ。標準的なビルの10-15個分はある」と語った。(c)AFP