【1月4日 AFP】鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は4日、首相官邸で行った年頭会見で、予算の早期成立に尽力し、日本経済が再び不況に陥ることのないよう、マニフェストなどで公約した重点政策を実現していくと表明した。外交では普天間飛行場の移設問題で揺れる日米関係に触れ、対等性を追求するとともに関係を深化させたいと述べた。

 首相は景気を「二番底」にさせない決意で緊急経済対策を練り上げたとし、また通常国会での2009年度第2次補正予算案や10年度予算案の早期成立に尽力すると述べた。

 日米同盟については、「言うべきことははっきり言うなかで、信頼関係を高めていく日米関係をつくり上げていきたい」と述べ、単に困難だからという理由で発言をあきらめたり、相手にただ従うといったことは避けるべきだとの考えを示した。

 普天間飛行場の移設問題に関しては、数か月のなかで解決法を見出していくと約束し、「時間を浪費させるつもりはない」と明言した。政府は同問題について5月までの決着を目指す意向をすでに示している。(c)AFP