<senken h 100>100号特別対談!「もっとファッションを、もっとリアルな感動を」vol.2
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【1月6日 senken h】「早い、安い」が強調されるこのご時世で、もう一度ファッションの楽しさや感動を取り戻そう!と昨年10月、共同でイベントを敢行したインターナショナルギャラリー・ビームス(International Gallery BEAMS)とアディション・アデライデ(ADDITION ADELAIDE)。「SAVE FASHION」をスローガンに原宿エリアをデモ行進し、その内容ともども話題に。イベントを仕掛けた南馬越さんと長谷川さんに、今後のファッションやセレクトショップのあるべき姿について話してもらった。(vol.1の続き)
—ハイファッションがなぜ売れないのでしょう。
長谷川(以下H):しっかり時間をかけて丁寧にモノ作りをしている服を「買っちゃいけない」ムードが取り巻いている気がします。ファストファッションが悪いというわけではないけれど、全身それじゃあ、着たときのモチベーションがアガらないでしょう?
南馬越(以下M):いわゆるチープシックとも違うしね。あれは古着とのミックスだったり、自分でカスタマイズしてコーディネートすることだったり。「こんな格好をしたい」という意志というかスタイルがあった。
H:世の中の流れが、たとえば3ケタのジーンズみたいなものが良しとされるトレンドになっている。となると、クリエーティビティーの高い服を買うのが損みたいな空気があるんじゃないかと思います。
M:「SAVE FASHION」もそうだけれど、根っこにはバーチャルな世界でなく、お店に行って同じ趣味の人とコミュニケーションがとれる、そういう場を提供したいという思いがある。自分たちが良いと思ったものは自信を持って直接伝えたいし、そこに共感する人たちのつながりでさらに別のコミュニケーションとしての場ができる。そういう場や人の流れを作るのがお店の役割だと思う。 実際、僕も栗野さん(栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブアドバイザー)がまだビームスの販売員だった頃によく店に通っていたんだけど、服を買いにというより栗野さんに会いに行っていたからね。服だけでなく、音楽やアート、映画なんかの話も教えてもらったし、それが縁でビームスで働くことになった。セレクトショップに身を置く人間としては、リアルに体験することの奥深さを与えられる場であり続けたい。ネットもコミュニケーションツールの一つではあるけれど、やっぱり対面にこだわりたいね。
H:店は作り手のパーソナリティーや美意識、熱意を伝えていくことこそが大切だと思う。簡単に買えるもの、作られたものじゃなく、背景にストーリーがあるクリエーションに価値を置くってことが主になれば、改めてファッションが楽しくなるはず。
M:今年も状況は楽ではないとは思うけど、ぶれないでやることが大事。長谷川さんと実現できた今回のイベントみたいに、常に発信したり、問題提起したり。自分たちのオリジナルのスタイルをしっかり確立して、その時々に合ったやり方を考えてお客さんに発信していくことが大事だと思う。
H:アデライデはコアな顧客で成り立っていて、自分が好きで、どうしても着たい!みたいな情熱でセレクトしている服が多い。そういうマニアックなものに賛同してくれる人が支えてくれている。やっぱり自分がほれ込んだからこそお客様にも薦めたい。
M:それが良いよね。きちんと信念を持ってやっているところには人は必ず集まってきますよ。
H:ビームスさんのように、同じコンセプトを持つもの同士、賛同してくれる人たちと一緒に業界自体を盛り上げていきたいですよね。お店って表現のためのステージの役割もあると思うから、楽しい場を提供し続けていけば、ファッションへの飽和感だったり閉塞感から抜けだしていけるんじゃないかなと思います。ハイエンドな服が売れないと言われますけど、考えてみればそんな商品が売れなくてなくなればコピー商品だって作れないわけですから(笑)。
M:ファストファッションへ振れた振り子が完全に戻ることはないと思うけれど、トレンドとしてのファストファッションは頭打ちな感じするから多少は落ち着くんじゃないかなと思う。一通り出ちゃったし。だからこそ、そんな中でいかに自分の店の価値観を高めていく仕掛けや取り組みが出来るかだと思う。(c)senken h
【関連情報】
◆100号特別対談!南馬越さん×長谷川さん vol.1
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—ハイファッションがなぜ売れないのでしょう。
長谷川(以下H):しっかり時間をかけて丁寧にモノ作りをしている服を「買っちゃいけない」ムードが取り巻いている気がします。ファストファッションが悪いというわけではないけれど、全身それじゃあ、着たときのモチベーションがアガらないでしょう?
南馬越(以下M):いわゆるチープシックとも違うしね。あれは古着とのミックスだったり、自分でカスタマイズしてコーディネートすることだったり。「こんな格好をしたい」という意志というかスタイルがあった。
H:世の中の流れが、たとえば3ケタのジーンズみたいなものが良しとされるトレンドになっている。となると、クリエーティビティーの高い服を買うのが損みたいな空気があるんじゃないかと思います。
M:「SAVE FASHION」もそうだけれど、根っこにはバーチャルな世界でなく、お店に行って同じ趣味の人とコミュニケーションがとれる、そういう場を提供したいという思いがある。自分たちが良いと思ったものは自信を持って直接伝えたいし、そこに共感する人たちのつながりでさらに別のコミュニケーションとしての場ができる。そういう場や人の流れを作るのがお店の役割だと思う。 実際、僕も栗野さん(栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブアドバイザー)がまだビームスの販売員だった頃によく店に通っていたんだけど、服を買いにというより栗野さんに会いに行っていたからね。服だけでなく、音楽やアート、映画なんかの話も教えてもらったし、それが縁でビームスで働くことになった。セレクトショップに身を置く人間としては、リアルに体験することの奥深さを与えられる場であり続けたい。ネットもコミュニケーションツールの一つではあるけれど、やっぱり対面にこだわりたいね。
H:店は作り手のパーソナリティーや美意識、熱意を伝えていくことこそが大切だと思う。簡単に買えるもの、作られたものじゃなく、背景にストーリーがあるクリエーションに価値を置くってことが主になれば、改めてファッションが楽しくなるはず。
M:今年も状況は楽ではないとは思うけど、ぶれないでやることが大事。長谷川さんと実現できた今回のイベントみたいに、常に発信したり、問題提起したり。自分たちのオリジナルのスタイルをしっかり確立して、その時々に合ったやり方を考えてお客さんに発信していくことが大事だと思う。
H:アデライデはコアな顧客で成り立っていて、自分が好きで、どうしても着たい!みたいな情熱でセレクトしている服が多い。そういうマニアックなものに賛同してくれる人が支えてくれている。やっぱり自分がほれ込んだからこそお客様にも薦めたい。
M:それが良いよね。きちんと信念を持ってやっているところには人は必ず集まってきますよ。
H:ビームスさんのように、同じコンセプトを持つもの同士、賛同してくれる人たちと一緒に業界自体を盛り上げていきたいですよね。お店って表現のためのステージの役割もあると思うから、楽しい場を提供し続けていけば、ファッションへの飽和感だったり閉塞感から抜けだしていけるんじゃないかなと思います。ハイエンドな服が売れないと言われますけど、考えてみればそんな商品が売れなくてなくなればコピー商品だって作れないわけですから(笑)。
M:ファストファッションへ振れた振り子が完全に戻ることはないと思うけれど、トレンドとしてのファストファッションは頭打ちな感じするから多少は落ち着くんじゃないかなと思う。一通り出ちゃったし。だからこそ、そんな中でいかに自分の店の価値観を高めていく仕掛けや取り組みが出来るかだと思う。(c)senken h
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