【12月25日 AFP】地元のカトリック信者向けの放送を行っているイタリア北部の小村アーゾロ(Asolo)のコミュニティーラジオ局が、航空官制業務の妨げになっているとして警察の強制捜査を受けた。伊紙レプブリカ(Repubblica)が24日伝えた。

 このラジオ局は1980年代半ばから、地元の高齢者や病気の信者たちに「神の御言葉」を伝えてきた。

 教会の尖塔内部に設置されたアンテナを使って放送している低出力のFM局で周波数は108メガヘルツ。この周波数が航空無線の周波数帯と重なることから、付近のトレヴィーゾ(Treviso)空港を利用する低料金航空会社のパイロットたちから苦情が寄せられていた。

 これを受けて地元警察はこのほど同ラジオ局の強制捜査を実施。ドン・ジャコモ・ロレンツォン(Don Giacomo Lorenzon)教区司祭は警察の取り調べに対し「善意に基づく行為だ」と主張しているが、起訴される見通しだという。

 現在、イタリアでは160近くの町や村に、免許が不要なこの種の小出力ラジオ局があるとみられている。いずれもミラノ(Milan)の、ある企業の技術を用いており、送信設備は最高でも1万ユーロ(約130万円)程度、聴取者が使う周波数が固定された受信機は60ユーロ(約8000円)ほどで済む。(c)AFP