【12月25日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、以下ユナイテッド)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督が24日、マーク・ヒューズ(Mark Hughes)氏を解任したマンチェスター・シティ(Manchester City、以下シティ)を批判した。ヒューズ氏は現役時代、ファーガソン監督の下ユナイテッドでプレーしていた。

 シティは19日、4-3で勝利したサンダーランド(Sunderland AFC)戦後にヒューズ氏を解任し、ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)氏の監督就任を即時発表したことで各方面から批判されている。

 リーグ監督協会で大きな影響力を持つファーガソン監督は24日、シティの振る舞いを糾弾し、90年代にユナイテッドでヒューズ氏とチームメイトだったサンダーランドのスティーヴ・ブルース(Steve Bruce)監督を賞賛した。

 ヒューズ氏の扱いについてファーガソン監督は「1つだけ議論の余地がないことがある。そういう行為は受け入れられないということだ。20試合くらい負けていたのであれば構わないが、マーク・ヒューズの場合は2試合だ。人を扱うにはやり方というものがある。だがクリスマス時期に監督にとって最悪のことが起きた。何かが起きていることを知りながらベンチに座るのは不快なものだ。ブルーシー(ブルース監督)もうわさに気づいていた。マークは間違いなく最後の試合だと分かっていた。ひどい境遇だよ。皆ショックを受けたと思う」と話している。

 また、ファーガソン監督は「翌日にマークに電話をかけたが、彼は苦しんでいた。彼とスティーヴ・ブルースのことを話した。ブルーシーは素晴らしかった。フットボールの試合に監督同士の口論はつきものだが、スティーヴ・ブルースの行為は昔のチームメイトを擁護するものだった。彼らは互いに助け合い、悪魔のようにともに戦う94年のチームの一員だった。スティーヴ・ブルースを心から尊敬しているし、マークも彼の言葉に感謝したはずだ。シティでは得ることができなかった昔のチームメイトからの誠実さに深く感謝していた」と話している。

 ファーガソン監督は2009-10シーズン、時々ヒューズ氏に皮肉を飛ばしていたが、ヒューズ氏はシティでの18か月の経験を生かすことができるとし、「もちろん彼にはできる。彼は一筋縄ではいかないウェールズ代表で素晴らしい仕事をした。ブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)でも結果を残し、当時マンチェスター・シティにふさわしい男だった」と話している。(c)AFP/Graham Chase

【関連記事】
マンチェスター・シティがヒューズ監督を解任、後任にマンチーニ氏