イラン軍、イラク油井から「50メートル」撤退 依然として領内に
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【12月21日 AFP】イランとの国境に近いイラク南東部ファッカ油田(Fauqa Field)の4号井をイラン軍部隊が占拠した問題で、イラク政府のアリ・ダバク(Ali al-Dabbagh)報道官は20日、イラン軍が油田から50メートル撤退したと発表した。イラン軍部隊は、油田に立てたイラン国旗も撤去したが、依然としてイラク領内にとどまっているという。
ダバク報道官によると、イラク政府はイラン軍に当初駐留していた場所までの撤退を求めたうえで、イラン側と国境線策定の協議を行う予定だと話した。
一方、あるイラク政府高官はAFPに対し「軍事的な基準としては、現状は完全撤退とはいえない」と述べ、外交を通じた解決を求めていくと語った。事態の悪化を避けるため、イラク軍からは油田占拠に関する声明を発表しないという。(c)AFP/Fadel Mouchatat
ダバク報道官によると、イラク政府はイラン軍に当初駐留していた場所までの撤退を求めたうえで、イラン側と国境線策定の協議を行う予定だと話した。
一方、あるイラク政府高官はAFPに対し「軍事的な基準としては、現状は完全撤退とはいえない」と述べ、外交を通じた解決を求めていくと語った。事態の悪化を避けるため、イラク軍からは油田占拠に関する声明を発表しないという。(c)AFP/Fadel Mouchatat