【12月16日 AFP】(17日記事更新)2010年のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)参戦が不確実となっていた仏自動車ルノー(Renault)は16日、チーム運営会社の株式の大半をルクセンブルクの投資会社ジェニイ・キャピタル(Genii Capital)に売却することを発表し、来シーズンもF1に参戦することが決まった。

 ルノーのF1参戦は、この数週間ほど不確実な状況が続いていたが、同社は実業家のジェラルド・ロペス(Gerard Lopez)氏率いるジェニイ・キャピタルと共同運営すると声明を発表し、詳細は明らかにされていないものの、同社は75%ほどの株式を所有するとみられている。

 ルノーは声明で「新しい戦略パートナーで、ルクセンブルクにおいて新技術や画像管理、モータースポーツを専門としているジェニイ・キャピタルによるサポートの下、フォーミュラワンでの活動を継続することを決定した。ルノーは、ジェニイ・キャピタルに対してF1チームの大部分を譲渡し、両社が共に運営を見守っていく」と発表し、契約が結ばれるのは2010年早々としている。ルノーは、自動車産業が大きな危機に瀕する中、今回のパートナーシップは投資によるコストパフォーマンスの改善を助けるものになるとしている。

 これにより、ルノーはその名前とアイデンティティを保持することが可能となった。チームのエンジンはパリ(Paris)郊外のヴィリー・シャティオン(Viry-Chatillon)に位置する工場で生産されるものが継続して供給され、同社は2010年シーズンもレッドブル(Red Bull)にエンジン供給を行う契約を更新したと発表している。

 同社は2009年の1月から4月までに27億ユーロ(約3500億円)の損害を出し、年間1億ユーロ(約130億円)のコストがかかるフォーミュラワン参戦の今後ついて検討が重ねられていた。

 2008シーズンのシンガポールGP(Singapore Grand Prix 2008)で順位を操作するために、当時ルノー所属していたネルソン・ピケJr.(Nelson Piquet Jr)に故意にクラッシュするよう指示した元チーム代表のフラビオ・ブリアトーレ(Flavio Briatore)氏が、2009年9月に国際自動車連盟(Federation Internationale de l'Automobile、FIA)が永久追放されてから、ルノーのF1における将来に関して憶測が飛んでいた。この問題で元エンジニアリングディレクターのパット・シモンズ(Pat Symonds)氏も5年間の追放処分を受けており、両者は現在それぞれの処罰に関して上訴している。

 しかし、こういったスキャンダルが起きなかったとしても、世界的な経済問題はこの1年間でホンダ(Honda)やBMW(BMW)、トヨタ(Toyota)といった他の製造者のF1からの撤退を余儀なくさせ、ルノーに対してもF1への継続参加に問題を投げかけていた。(c)AFP