【12月11日 AFP】アルコール依存症患者の中でも年配者は、若者よりもはるかに飲酒量が多い傾向があるとの米国の調査結果が、9日公表された。

 米オハイオ州立大学(Ohio State University)の研究チームは前月、米国内のアルコール依存症患者4万3000人(うち1万人が60歳以上)の2000~01年のデータを精査した。

 ワイン0.14リットル、ビール0.34リットル、ハードリカー0.05リットルをそれぞれ飲酒の「1ユニット」と定義。すると、一週間あたりの平均飲酒量は60歳以上では42.5ユニット、22~39歳では28ユニットという結果が出た。

 研究チームは、年配者の飲酒量が多い理由は不明だとしつつ、アルコール耐性が関係していると予測。飲酒を継続した結果、なかなか酔わなくなり、飲酒量が増えていくのではないかと指摘している。

 調査では、アルコール中毒やアルコール依存症の患者数は、男性が女性を3倍上回ることも明らかになった。(c)AFP