【12月10日 AFP】2008年のインド・ムンバイの同時襲撃事件の計画とイスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したデンマークの新聞社の襲撃計画をほう助したとされるパキスタン系米国人デービッド・ヘッドリー(David Headley)被告(49)の罪状認否が9日、シカゴの裁判所で行われ、同容疑者は起訴事実を否認した。

 ヘッドリー被告は友人が所有するシカゴの移民手続き代行会社を隠れみのにして、パキスタンを拠点とする2つの過激派グループをほう助したとされている。

 米国人6人を含む166人が犠牲となったインド・ムンバイの同時襲撃事件の前に、ヘッドリー被告はボートで港を回り、襲撃グループの上陸場所を探すなど、2年間かけてムンバイを下調べしたという。

 ヘッドリー被告は、取調官に対し、2002年からパキスタンを拠点にする過激派民兵組織「ラシュカレトイバ(Lashkar-e-TaibaLeT)」と活動を共にしていたと認めたという。

 また、ムンバイ襲撃事件の2か月前ほどから、イスラム教の預言者ムハンマドを風刺するマンガを書いたデンマークの漫画家とこれを掲載した編集者の殺害を、真剣に考えるようになったという。計画では、広告掲載を希望するふりをして風刺漫画を掲載したユランズ・ポステン(Jyllands-Posten)を訪問し、襲撃の下見をする予定だった。

 ヘッドリー被告は10月3日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関わりを持つパキスタンの武装組織「Harakat-ul-Jihad-Islami」に防犯カメラ映像のビデオテープ13本を手渡すために出国しようとしていたところ、シカゴのオヘア国際空港(O'Hare airport)で逮捕された。

 当初、ヘッドリー容疑者の訴因はデンマーク新聞社の襲撃未遂計画1件のみだったが、ムンバイ襲撃事件との関連も疑われることから、7日になってインドの公共の場所への爆弾攻撃、殺人、傷害、海外テロ計画への物的支援、ラシュカレトイバへの物的支援を計画した訴因などが追加され、訴因の合計は全部で12となった。すべてで有罪となれば、死刑が適用される可能性もある。(c)AFP/Mira Oberman