【12月7日 AFP】女性が化粧をしてテレビ番組に出演するのはイスラム法(シャリーア、Sharia)に違反しており、禁止するべきだ――。イラン国営テレビのエザトラ・ザルガミ(Ezatollah Zarghami)会長のこのような発言を、2日の地元紙が報じた。

 改革派の新聞「エテマド(Etemad)」によると、ザルガミ会長はテレビのディレクターたちの会合で、「テレビ番組中の化粧は違法で、シャリーアに反している。例外はあってはならない」と述べたという。

 また同会長は、番組の中での楽曲の使用を減らすよう提言。欧米のアクション映画のような「穏やかな音楽」を使うことが好ましいと語った。

 ザルガミ会長は革命防衛隊(Revolutionary Guards)出身で、イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師に前月、再任された。その際ハメネイ師は、国営テレビの番組は「道徳、宗教、希望および啓蒙について表現すること」が大事だと同会長に伝えたという。(c)AFP