カンボジアの自家製「ボンド・カー」製作者ら、夢は国内自動車産業の発展
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【12月5日 AFP】カンボジアの貧困地域の通りを金色のボディの2シーター・オープンカー「Angkor 333-2010」が走り抜けると、道行く人が皆注目する。この乗用車を自分で設計・製作したNhean Phaloekさん(51)によると、この車は「テレパシーで操作できる」のだという。素材にはグラスファイバーを使用し、最高時速は100キロ。製作費はおよそ5000ドル(約45万円)で完成までに19か月かかったそうだが、「テレパシー操作システム」の詳しい仕組みはなかなか教えてくれない。
「指をパチっと鳴らすと車のドアが開く。開けと思うだけでも開くんだ」。Phaloekさんは自慢げに自家製の車を見せながらこう話す。
内乱から数十年経った今も貧困に苦しむカンボジアだが、Phaloekさんはこの2シーターの乗用車が、この国の自動車産業の活性化につながってほしいと思っている。「大勢の人たちが私の車をほめて、どうやって作ったのかと尋ねる。この車を誇りに思っているよ」
■「次世代の若者に刺激を」
元は数学と物理の教師で、自家製の乗用車を作っているKong Pharithさん(48)もまた、カンボジア国内では自動車産業が今まさに発展期を迎えつつあると考えている。「私たちの作ったものは、次世代の若者たちに新しいものを作り出そうという刺激を与えるはずだ。カンボジアにはできないと思われていることができることを世界に示すこともできる」と言う。2005年に太陽電池式の自転車を作り国内で注目を集めたPharithさんは、今はソーラパネルをルーフに設置したジープ型の車を作る準備を進めている。
カンボジアで自動車を生産するという考えは、あながち夢物語ではないかもしれない。政府は韓国の自動車メーカー、現代自動車(Hyundai Motor)がカンボジア南西部に自動車組み立て工場を開設し、年間約3000台の自動車を生産する計画を発表している。
もっとも米フォード・モーター(Ford Motor)車を輸入しているRM AsiaのBoris Roux氏は、首都プノンペン(Phnom Penh)などの都市部で自動車は普及し始めているものの、カンボジアで自動車生産が本格化するのは何年も先のことだと話す。Phaloekさんは、それまでは個人で自動車を作り続けるつもりだ。
「Angkor 333-2010」はPhaloekさんが完成させた3台目の車で、前の2台と違って話すことができる。たとえばバタンとドアを閉めると、ダッシュボードから「どうしてそんなに強くドア閉めるの?」という声が聞こえてくるという。「地元だけでなく海外からもこの車を見にくる人がいる。ある英国人男性はこの車を『カンボジアのボンド・カーだ』と言っていたよ」と、Phaloekさんは微笑んだ。(c)AFP/Chan Sovannara
「指をパチっと鳴らすと車のドアが開く。開けと思うだけでも開くんだ」。Phaloekさんは自慢げに自家製の車を見せながらこう話す。
内乱から数十年経った今も貧困に苦しむカンボジアだが、Phaloekさんはこの2シーターの乗用車が、この国の自動車産業の活性化につながってほしいと思っている。「大勢の人たちが私の車をほめて、どうやって作ったのかと尋ねる。この車を誇りに思っているよ」
■「次世代の若者に刺激を」
元は数学と物理の教師で、自家製の乗用車を作っているKong Pharithさん(48)もまた、カンボジア国内では自動車産業が今まさに発展期を迎えつつあると考えている。「私たちの作ったものは、次世代の若者たちに新しいものを作り出そうという刺激を与えるはずだ。カンボジアにはできないと思われていることができることを世界に示すこともできる」と言う。2005年に太陽電池式の自転車を作り国内で注目を集めたPharithさんは、今はソーラパネルをルーフに設置したジープ型の車を作る準備を進めている。
カンボジアで自動車を生産するという考えは、あながち夢物語ではないかもしれない。政府は韓国の自動車メーカー、現代自動車(Hyundai Motor)がカンボジア南西部に自動車組み立て工場を開設し、年間約3000台の自動車を生産する計画を発表している。
もっとも米フォード・モーター(Ford Motor)車を輸入しているRM AsiaのBoris Roux氏は、首都プノンペン(Phnom Penh)などの都市部で自動車は普及し始めているものの、カンボジアで自動車生産が本格化するのは何年も先のことだと話す。Phaloekさんは、それまでは個人で自動車を作り続けるつもりだ。
「Angkor 333-2010」はPhaloekさんが完成させた3台目の車で、前の2台と違って話すことができる。たとえばバタンとドアを閉めると、ダッシュボードから「どうしてそんなに強くドア閉めるの?」という声が聞こえてくるという。「地元だけでなく海外からもこの車を見にくる人がいる。ある英国人男性はこの車を『カンボジアのボンド・カーだ』と言っていたよ」と、Phaloekさんは微笑んだ。(c)AFP/Chan Sovannara