【12月2日 AFP】ドイツ・ミュンヘン(Munich)で28日に行われた音楽祭で、ナチス時代の国家を歌い、壇上から引きずりおろされた英歌手ピーター・ドハーティ(Peter Doherty)が1日、広報担当を通じて謝罪のコメントを発表した。

 広報担当者は「ピートはいつものように、観客と一体化することによって出演を祝おうとした。国家にまつわる問題を知らず、気分を害したのであれば深く謝罪する」として、音楽祭主催者に対し、戦後この歌の歌詞がタブーとなっていることをドハーティは知らなかったと釈明した。

 さらに広報担当者は、ドハーティがユダヤ人の祖先を持ち、数々の団体とともに人種差別やファシズムと闘ってきたことを指摘した。

 問題となったのは、「ドイツ、ドイツ、何よりも、世界の何よりも(秀でる)」で始まる1841年に作詞された「Song of Germany(ドイツの歌)」の1番の歌詞。ナチス時代の国家として使われていた。

 この歌詞はドイツで禁止されているわけではないが、ナチス・ドイツと密接に関連していることから第二次世界大戦後は歌われていない。現在では、「統一と正義と自由」という歌詞で始まる3番が国家として使用されている。(c)AFP