【12月2日 AFP】19世紀フランスの詩人シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire)の1857年の詩集『悪の華(Les Fleurs de Mal)』の手書きの献辞入り初版本が1日パリ(Paris)で競売にかけられ、予想の5倍を超える77万5000ユーロ(約1億140万円)という記録的高値で落札された。

 競売会には、一連の手紙や、米小説家エドガー・アラン・ポー(Edgar Allen Poe)の作品を翻訳する際に使用した辞書なども出品された。

 1845年の自殺未遂について書き記した「Du suicide(自殺について)」と題された手紙は、22万5000ユーロ(約2940万円)で落札された。ボードレールの手紙の落札価格としては過去最高値だ。

 競売場ドゥルオー(Drouot)で行われた競売会の落札総額は、サービス料込みで400万ユーロ(約5億2300万円)を超えた。

 関係者によると、2007年に競売にかけられた『悪の華』の別の初版本は56万ユーロ(約7300万円)で落札されている。(c)AFP